無職日記 カツカレー
今朝目を覚ました瞬間、早起きしたぞと思った。
時計を見て確かめると、9時で、それほど早起きというわけでもなかったなと思いながら煙草を吸った。
昨夜、近所の映画館で観た映画を思い出した。褒め言葉として「性格が悪い」としか言いようのない映画で、なかなか好みだった。
そのあと、どうしてもカツカレーが食べたくなり、ふらふら出歩く。
が、すぐに財布に300円くらいしか入ってないことに気づく。面倒だなとコンビニでお金をおろしかけるも、せっかく平日の午前なのだしと思い直し、手数料がかからないように銀行でお金をおろした。
オンボロの格好で駅前まで行くと、今まですれ違ったこともなかった、同じ街に住んでいる女性に会って声をかけられてしまうという失態。
白いキャップを目深に被っていたのだけど、まさにそのキャップに見覚えがあったという。午前10時の街は気が抜けないと知る。
その後、前職で入っていた保険のことを調べると、退職後20日以内であれば継続利用ができる旨が書いてあった。
6月末で退職しているので、継続するには今日か明日に手続きが必要ということになり、国保とどちらがいいのか調べていたらあっという間に昼になる。カツカレーは食べ終えた。
先日伺った素敵な家が忘れられず、自宅でぼんやりしていても、つい、部屋のあちこちにその家を見てしまう。
私の好きな青色や白色の布が掛かっていた。あんな布がほしい。そう思うよりも前に、片付けないといけないものがたくさんある。昨夜もずっとそのことを考えていた。
自分の部屋が好きな場所にならないと、きっと私の生活は変わらない。仕事云々ではない。
果たして自分は何が苦手なのか、何が快適な生活を阻んでいるのか、まずは正直になることからだなと思って考えてみると、私は服をたたむ・しまうのが苦手なのだと思い至った。
たたんで、着て、洗って、干して、乾いたらまたたたむという一連の行動を思い浮かべると、洗う・干すは億劫じゃないのに「たたむ」という段階でどうしても腰が重くなる。
意を決して、洋服をハンガーにかけて収納することに決めてみる。そして無印ニトリIKEAやらなんやら比較して、無印で買うのが一番安上がりになりそうだという結論が出た。
このままじゃいけない、と思うことがいくつもある。
職探しもその一つだし、今やっている仕事についてもそうだし、無償の仕事についても思うところはある。
私はつい暴走することで物事を進めようとするところがあって、それは確かに事を動かすけれど、自分で自分を置いてけぼりにすることになったりする。走る自分と置いてけぼりにされる自分がどんどん乖離する。
走りながらしか考えられないと思っていたけど、この辺りで一度、きちんと整えることも多分大事なんだろうと思う。
そういったものを一つずつ直していくことができたら、少なくとも今よりは、自分と付き合うのがマシになると信じたい。