無職日記 13日目
昨日は日記をサボった。
朝7時くらいに起きて外出して、数日前と同じ「無償の仕事」をして、終わってからはお酒を飲んで、帰宅ののちそのまま寝ていた。
なぜ人は、早起きで体も疲れている時にこそお酒を飲んでしまうのか。
こういう時、サクッといいお酒を飲んでチャッと帰れる自分になりたい。道のりは遠い。
1〜11の数字を書いて、その横に思い出す人やら曲やらを書く、という心理テストをやってみた。
中高生の頃にもやった記憶があるけど、やり方も結果も忘れていたので差し支えない。
今回やった結果を見ると、「この欄に書いた人はあなたの愛している人です」というのがあり、そこには、うんうん唸って考えた挙句「いない」と書いていたので、当たっているかもしれないと思った。
また「ここに書いた曲はあなたの今の心境を表しています」というのがあり、そこにはSPEEDのマイグラジュエーションと書いていた。当たってるも何も、よく分からない。
参院選に出馬している今井絵理子、SNSなどでその話題を見かけるたびに「ずっと忘れっない」「離れてもくじけっない」と脳内で流れるのだけど、どう考えてもそのせいだ、と思いながら、念のため歌詞を読んだ。
すると「愛が芽生えたJuly」とあり、今はちょうど7月なので、愛ならばいくらでも芽生えてくれと思った。
冒頭とは別の仕事の締切に追われながら、確かこの日記の1日目に書いた、既婚のマメなエンジニアから突然「aiko好き?」とメッセージが来ていた。そういえばこの人はaikoが好きだった…っけ?と、だいぶ曖昧な記憶がちらりと顔を出した。
少し前に菊地成孔のaikoへの長文ガチラブレター(だとしか思えないブログ)を読んだことと、直近、aiko好きの女性と知り合ったばかりでタイムリーだったこともあり「この10数年全く興味がありませんでしたが、最近少し気持ちが高まりつつあります」と正直に答えたところ、ライブに誘われた。
スケジュールを確認すると、行ける日だった。しかしかなり迷う。行ってみたくはあるが、お金を払ってまで行きたいかと言ったら、かなり微妙なところだ。
こんな時に、約一ヶ月ほど前まで付き合っていた恋人の家で、深夜、一人眠れずに本棚から取り出して読んだ岡本太郎の本の一節を思い出す。それは、リスクのある選択肢を前に迷っている時は、それがやりたいから迷っているのだ(だからやるべきだ)、という言葉だった。今回の私に当てはめるとすれば、好都合なのに迷っているということは、それがやりたくないから迷っているのだ、ということになる。つまりそれほど行きたくないんだろう。岡本太郎の言葉を借りなくても、2秒で気づくようなことではある。
そんなことを思いながら一応ライブの料金を聞くと、「6,500円くらいだけど退職祝いってことでいいよ」と来た。なんて気持ちの読めるaikoファンなんだ。
これも縁かと思い、「行きます」と返信した。aikoファンの思う壺だけど、まあ、見知らぬ愉快げな壺の中には入りたい。
ちなみにこのエンジニアは昔ホストをやったことがあるそうなので、心が読める云々はそうしたところで得たのかもしれない。マメさも。
このメッセージのやりとりをFacebookメッセンジャーで行っていたところ、ふと、見慣れないマークが目に入る。
南国さんのFacebookアイコンの右下に、何やらピンク色のマークがついていたのだった。
よく見ると、ケーキのような、ろうそくのようなそのマークを見て、もしやと思ったら今日は南国さんの誕生日らしかった。
気づいてしまったので、お誕生日おめでとうございますと送った。
数時間後「ありがとう♡」と返信が来て、ハートなんて送ってんじゃないよと返そうかと思ったが、せっかくの誕生日に水を差すようなことを言わなくてもいいかと思い直して、素敵な一年をお過ごしくださいとだけ送った。