金麦を飲む

無職になったので、日記をつけようと思います。

無職日記 6日目

今日は10時頃に起きた。

昨日酔って買った冷凍のお好み焼きを食べたり、映画を観たりした。

ぼんやりしていると、今朝4時頃に送られたらしきメールが時間差で届いた。

最近、こういうことがよくある。携帯の速度制限のせいかと思っていたけど、7月になっても起きたので、ちょっともうよく分からない。


メールは、昨夜一緒に飲んだ、友人というか、先輩という感じの方からだった。昨夜の私を見て、少し気分が参っているのではと心配してくださったようだ。

気分が参っているのは、スナック勤務と、左の奥歯の歯茎が腫れて痛いのと、この暑さのせいだ。深呼吸をしても煙草を吸ってもすっきりしない。買ったばかりのモンステラに、これでもかと滴るほどに霧吹きをかける。


メールをくれたその人は、餅つきが似合うので、お餅さんと呼ぶことにしてみる。餅をついているところを見たことは一度もない。


お餅さん曰く、なんでも一人でなんとかするというのは、とても疲れるし、つまらないことだと言う。時には信頼する人に寄りかかった方がいいよと、それはきっと迷惑ではないはずだから、と。

大変ありがたい言葉だなと思う。だけど、そういうわけにもいかないと思った。

無職になってから、生きづらさに拍車がかかっている。だけど、ずっとこうしたかったような気すらする。私は今、生きづらさに正直でいられて、安心している。


人として好きな人はたくさんいるけど、セックスしたいかどうかは切り離されている。

南国さんのことも、お餅さんのことも、前職の同僚や上司たちも、とても好きだけどセックスをしたいとは思わない。彼らのそういう愛はほしくない。


「私には男が必要だ」と、髪を振り乱して、困り眉を爆発させながら、疲れきったおばあさんのような姿で歌った60年代の彼女は、今の私より3歳も若くして死んだ。

それくらいの年齢の頃、誰といたんだったか、思い出せない。

27歳の誕生日は、確か横浜にいた。横浜出身の、仲良しの女性と一緒に遊んだ。酔ってジェットコースターに乗ったら、大変気持ち悪くなって、楽しかった。

次の年の誕生日も、横浜さんに祝ってもらって、そしたら、なぜか見知らぬ男性が来ることになった。

単に横浜さんと飲みたかったらしいその男性は、横浜さんの家に着くなり、初めて会う私の誕生日会だと知らされて驚いていた。驚きながらも、声色は変えずに、お誕生日おめでとうと言ってフライドチキン味のポテトチップスを差し出したその男性が南国さんだった。面白い顔をした人だなと思った。その日の夜はとても楽しかった。